屋上からの光を受ける開放的な空間~北広島市新庁舎建設工事~

2017年12月7日

駅名から地名になった北広島市

北広島市は千歳線が開業する頃までは広島村でしたが、駅名を付ける際に本州にある「広島駅」と同じ駅名になってしまうことを避けるために「北広島駅」と名付けられることになり、北広島がその一帯を指す地名へと変わっていきました。札幌に隣接していて新千歳空港や苫小牧港から近いため、中継地点として工業団地が造成されたり生産施設が多く置かれたりと、流通に関して盛んな町です。現在では北海道内住みよさランキングで1位を獲得するなど、生活する事に関して優れた環境が整っています。


 

新庁舎建設計画

1968年、庁舎がこの場所に建設されてから約50年が経過し、この間の人口増加に伴い庁舎の増築が続けられてきました。このため市民からは「庁舎のどこに何があるのか分かりづらい」といった意見が出されていました。この要望に応えて計画されたのが今回の新庁舎建設計画です。



 

屋上からの光を受ける開放的な空間

新庁舎は、旧庁舎隣の中央会館を解体し駐車場スペースになっていた場所にS造5階建て構造として計画されました。庁舎5階の展望ロビーからはJRを見下ろすことができ、北広島駅から新さっぽろ駅区間の車窓からは庁舎を眺めることができます。駅からは「北広島市役所」というサインが見えように設置してあり、大きくてわかりやすい建物となっています。
 



1階は、ほとんどのスペースを地域子育て支援センターと多目的室が占めており、保健事務室も配置されています。
 



2階は、総合受付カウンターや保健福祉部、市民環境部などをメインに配置しています。壁が少なく空間を存分に利用しているため、爽やかな雰囲気が漂っています。
 

 


3階は、市長室や副市長室のほか企画財政部、総務部があります。4階は、教育委員会や経済部、建設部などがあります。この階の中会議室は、普段は四部屋に区切られていますが、仕切り壁としてスライディングウォールを使用しているため、用途に応じた空間対応が可能となります。


 
 

 
5階は、展望ロビーのほかにイシヤカフェや議場などがあります。一般開放されているため、幅広い年齢層の人が賑わう場となっています。カフェスペースでは食事が可能な場所となっています。近くには庁舎付近の学校の作品を展示して並べているギャラリースペースがあります。天井からはトップライトの光が入り、明るい仕上がりになっています。議場は、光を拡散させて部屋全体を均一に照らすアートシェードの採光を採用し、練り付けパネルを壁に、木調ルーバーを天井に採用することで、木の温もりのある格調高い落ち着いた室内となっています。
 


 





各階それぞれに建物全フロアを見渡すことができる吹抜け開口があり、屋上からの光を受ける開放的な空間になっています。 新庁舎建設はⅠ期工事であり、Ⅱ期工事としてメインエントランスの庇工事と解体工事・外構工事が計画されています
 

 



市長や庁舎職員・市民からの目がある中

 施工箇所が本庁舎に隣接しているため、市長や庁舎職員・市民からの目がある中での工事となりました。また、見学会、パトロール、視察関係も多々あり、安全措置を講じる重要性を工事関係者全員で認識し、工事中の気配りに心掛けていました。現場周りのゴミ拾い活動による一斉清掃を行ったり、熱中症対策のブースを設けて安全を呼び掛けたり、市のシティーセールスプロジェクトと連動した仮囲いや足場パネルサインを行いました。皆様からはこれらの取り組みを通して工事への親しみを持ってもらい、高い評価を得ることができました。

 建設業協会主催による高校生の見学会では、1日の日程で実施し、現場の案内や説明を通してこれからの担い手となる若い世代に建設業を理解してもらう活動ができました。

 



工事を終えて

 工事を無事竣工できたのは市長をはじめ、庁舎職員、関係職員や市民の皆様、本社や協力業者のご協力のおかげだと考えております。Ⅰ期工事が終わった今は何より感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

【磯野・大内】


 

工事進捗