~現場紹介 ~平岸配水池耐震改修工事

2014年9月12日

  • 施工場所
    北海道札幌市豊平区
  • 発注者
    札幌市水道局
  • 工期
    2013年7月~2014年9月
  • 概要
    既設配水池(有効容量29,500m3×2池)RC耐震補強
 (1)躯体工;コンクリート打増、新設せん断補強壁(№1池:V=4,282m3、№2池:V=3,847m3
 (2)連絡管布設:延長16.2m(DSPほかφ1500)
​ (3)流出菅敷設:延長38.5m(DUFPほかφ1500)
 (4)流出弁室・上屋築造~1式


 

 
  平岸配水池耐震改修工事は、札幌市の4つの基幹配水池の1つとして北区と東区全域をカバーしている平岸配水池の耐震改修工事です。平岸配水池には№1~4の4つの池があり、1つの配水池の内部地下空間は約70m×80mの5,600m2の広さで、地下空間は224本の円柱で支えられています。
当社は、№1池と№4池の柱を角柱に打ち増しして柱間を壁で補強を行う耐震改修工事を行いました。

耐震補強前

耐震補強後

 4つの池では最も古い昭和44~45年に構築された構造物(№1池)との耐震改修であるため、施工前に点検、コンクリート調査・診断を行い、その結果をもとに補修・補強対策を実施しました。さらに、3次元温度応力解析にて温度ひび割れの検討を行い、コンクリートの品質確保に努めました。

解析モデル
(全体形状の一部抽出)
最小ひび割れ指数の分布図
温度応力解析結果(全体形状の一部抽出)

配水地内部の耐震改修の作業工程

 
1 柱部の防水塗膜を人力で除去、床部の機械切削
2 柱部の補強鉄筋を組立
3 柱部の下部コンクリート打設完了
4 柱部の上部コンクリートの打設完了し、底版部のアンカー施工開始
5 底版部の鉄筋組立完了
6 底版部のコンクリート打設完了
7 増設せん断壁コンクリート打設完了
8 スラブ下の伸縮可とう継手設置完了
9 池内消毒作業状況
10 充水・水張試験が開始、充水完了後の水位と
24時間経過後の水位に変化ければ水張試験合格