CIM

厚真川水系日高幌内川斜面崩壊緊急対策工事

施工を円滑に進めるため、着工時には被災前と被災エリア周辺の3Dモデルを国土地理院のデータを用いて再現し、被災後の3Dモデルはレーザードローンと航空レーザー測量によるTINデータを合成し作成。その上に工事設計モデルを作成し重ね合せ、周辺地形の把握や施工計画に活用した。

設計と施工を同時進行で進めるという、災害復旧ならではの異例の工事となったが、3Dモデルを活用することで施工法や設計検討をスムーズに進めることができ、手戻りなく施工することができた。

 

一般国道230号 札幌市 北一条地下発電機室設置工事

⼯事による交通規制が通⾏に与える影響を確認するため、VR(仮想現実)空間に現場状況を再現し、交通シミュレーションを実施。交差点近傍かつ⾞道中央に位置する⼯事箇所に規制帯を設けるにあたり、ピーク時の混雑状況・右折⾞のたまり⽅やドライバーからの視認性等をシミュレーションすることで規制形態の妥当性を検証した。シミュレーションの結果は発注者への提案にも⽤いた。

   

R2荒川中堤北葛西二丁目地区護岸改築工事

施工検討と管理者への説明にBIM/CIMをフル活用。
施工機械(地盤改良機)と高圧送電線との離隔確認や施工機械(地盤改良機)と首都高速との離隔確認のため、離隔諸条件を3Dモデル内で可視化することで、スムーズな合意形成を図ることが可能となった。

また、築堤工事の施工において、深層混合処理工法により河床に柱状の改良体の築造を進めると、盛り上がり土の上に作業用の台船が乗りあげてしまうことが想定されたため、3Dモデルによる施工シュミレーションを実施し、施工ステップの見直しと効率的な施工検討の提案を3Dモデルを活用して実施した。
水中という不可視部分を可視化することができ、協議を円滑に進めることができた