北海道土木技術会トンネル研究委員会「2023トンネル技術研究発表会」にて「風化した蝦夷層群泥岩でのトンネル施工」を発表しました

 2月24日、北海道土木技術会トンネル研究委員会主催の「2023トンネル技術研究発表会」が開催され、土木部工事課小林工事長が「風化した蝦夷層群泥岩※1でのトンネル施工」と題して、「一般国道239号 苫前町 霧立峠トンネル工事」での施工を以下の内容で発表しました。
  ① トンネル掘削時における鏡面の押出し、天端崩落などの度重なる変状とその対策
  ② トンネルにおけるBIM/CIMの活用事例
  ③ 北海道内で最大の厚さ(13cm)※2となる凍結防止工の工夫



※1:「蝦夷層群泥岩」は、風化耐性の低い岩質であり、少量の湧水であっても急速に岩質が劣化するため、掘削時は大きな変状が発生しやすく、掘削補助工などの対策工が必要となり、施工に苦労する地質です。
※2:凍結防止工は、覆工コンクリート背面に吹付けの断熱材を施工します。積雪寒冷地のトンネルで冬季間、つらら・結氷および凍上による変状・盤ぶくれが問題化するため、北海道のみで施工されています。