2026年4月23日

工事概要
工事名称:リビオシティ神戸名谷 新築工事所在地 :兵庫県神戸市須磨区西落合1丁目1番6号
発注者 :日鉄興和不動産株式会社、関電不動産開発株式会社
設計監理:株式会社 IAO竹田設計
工 期:2023年10月2日~2026年3月19日
建物用途:共同住宅(分譲268戸、賃貸50戸)、保育施設
敷地面積:5036.62㎡
建築面積:2364.98㎡
延床面積:23862.86㎡
最高高さ:44.69ⅿ
階 数:地上15階 地下1階
構 造:鉄筋コンクリート造
今回の工事で特徴的な部分や建物の紹介
当物件は、リノベーション・神戸の一環として活性化が進む名谷駅前における大型プロジェクトでした。地上15階建ての3棟(うち1棟は地下1階あり)に加え、機械式駐車場66台、立体駐車場46台を備え、敷地を最大限に活用した計画となっています。また、大阪支店としても最大規模となるマンション新築工事であった点も特徴の一つです。
外観

外観

グランドエントランス外観
グランドエントランス外観
施工や安全管理で工夫したこと
施工面では、3棟同時施工(機械式・立体駐車場基礎を含む)となるため、特に搬出入ルートの確保を重視し、計4か所の仮設乗り入れ口を設けました。また、ロングスパンEVの設置においては2棟に跨る配置とし、どちらの棟からも利用できるよう工夫しました。安全管理では、クローラークレーン作業時の立入禁止区画の明示を簡素化するため、機体に単管下地を取り付け、水平単管を機体周りに巡らせることで、クローラー本体と一体化させる工夫を行いました。

クレーンの立入禁止区画明示
杭工事
ここが一番難しかった、苦労したという工程
山留工事では、想定以上に地盤が固く、アンギラス工法からオールケーシング工法へ変更したことで施工日数が増加しました。さらに、構造変更により現場打ち杭(全旋回工法)のサイズアップが必要となり、こちらも工期に影響しました。当初計画では杭打機3台での施工を予定していましたが、実際にはスペースの制約から2台での施工となり、結果として当初工程より実働で約120日の遅れが生じました。
これを挽回するため、全土曜稼働・地上工事での全祝日稼働に加え、1か月の工期延伸承諾を得ることで、最終的には工程に間に合わせることができました。特に、地上階工事(基本工程)を軌道に乗せるまでが最も苦労した点です。
DXへの取り組み
本工事では、工程の厳しさや現場条件の制約もあり、ICT施工やBIM活用といったDX面での大きな取り組みを実施することはできませんでした。しかし、今後のプロジェクトでは、施工効率の向上や情報共有の高度化を図るため、積極的にDX技術を取り入れていく必要性を強く感じています。今回の経験を踏まえ、次の現場ではより効果的な活用方法を検討していきたいと考えています。
働き方改革への取り組み
工期が非常に厳しく、土曜・祝日の稼働が続く苦しい状況ではありましたが、職員同士で密に相談しながら勤務計画を調整し、翌週には必ず振替休日を取得する体制を整えました。結果として、繁忙期であっても週休2日を確保できるようにし、心身の負担を軽減しながら業務に取り組める環境づくりを意識しました。現場全体で「無理を続けない働き方」を共有し、限られた人員の中でも効率的に業務を進められるよう協力し合ったことが、工期遵守にも大きく寄与したと感じています。
関係者への感謝の言葉、若手社員へのメッセージ
本工事は足掛け4年(実質30か月)にわたる大規模事業であり、注目度の高い現場でした。数多くの課題を乗り越え、無事に竣工・引き渡しを迎えることができたのは、事業主様、設計監理者様をはじめ、このプロジェクトに携わっていただいたすべての皆様のお力添えの賜物です。この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。また、若手社員の皆さんには、この工事を通じて多くのことを学びながら、最後まで責任をもって取り組んでくれたことに心から感謝しています。皆さんの努力は、間違いなく本プロジェクトを支える大きな力となりました。今回の経験を糧に、今後も職務に真摯に向き合い、周囲から信頼される技術者へと成長していくことを期待しています。

